-訪日プログラム-
-Programs of Visiting Japan-

日本語履修大学生グループ

国際教養大学での歓迎レセプション

日露青年交流センターより日本語教師を派遣しているロシア国内の24大学のほか、サンクトペテルブルク・ロシアキリスト教人文アカデミー、サンクトペテルブルク労働組合人文大学、ザバイカル国立大学、ブリヤート国立大学、カムチャッカ国立大学、サハリン国立総合大学から日本語を履修している大学生合計50名を招聘しました。

日程
     11月3日(土)ロシア人大学生来日、オリエンテーション
     11月4日(日)日本人学生との都内散策
     11月5日(月)東京から秋田へ移動、国際教養大学で学生達と対面、歓迎レセプション
     11月6日(火)国際教養大学キャンパス視察、日本語授業参観と体験、日本文学講義、日本文化体験、学生との散策
     11月7日(水)角館町訪問、角館高校訪問、日本人学生との散策、角館高校弓道部練習参加
     11月8日(木)秋田大学の学生との散策、秋田から東京へ移動
     11月9日(金)東京都内散策
    11月10日(土)成田空港よりロシアへ
東京でのプログラム、秋田でのプログラム、それぞれ好評でしたが、今回の大きな特徴は秋田での充実したプログラムでした。秋田での主な受け入れ先となった国際教養大学の全面的な協力により、多様な交流プログラムが行われました。

国際教養大学

国際教養大学では到着日に中嶋学長はじめ大学の関係者や学生達、秋田県庁関係者の出席のもと賑やかな歓迎会が行われ、ロシア側からも日本側からも学生達が積極的に声をかけ交流を始めていたのが印象的でした。翌日は学生達にキャンパスを案内してもらい、外国人留学生に対する日本語授業を見学。国際教養大学のキャンパスの充実ぶりに学生たちは感動した様子でした。その後、同大学アレキサンダー・ドーリン教授による石井露月の俳句に関する講義(ロシア語)を聴講、昼食の後グループに分かれて茶道・華道・書道・着付けの文化体験を行いました。日本滞在中の貴重な文化体験プログラムであったため、参加者は生き生きとした表情で楽しんでいました。講師の先生方が分りやすい日本語で説明してくださり、ロシア人学生にとっては、自分の日本語力に自信を持つきっかけにもなったようです。講義の後、日本語教育専攻の大学院生による日本語の授業を受け、秋田市の中心部に移動して大学院生とショッピングモールで買物をしたり、グループごとにレストランで食事をしたりしました。


 ※本年2月、お世話になった中嶋学長が亡くなられたと伺い、言葉もありませんでした。心よりお悔やみ申し上げます。

角館

国際教養大学の大学院生と一緒に朝からバスで角館に移動し、県立角館高校を訪問しました。校長のあいさつの後、生徒会長のあいさつ、生徒たちによる角館の紹介があり、生徒たちの恥ずかしそうな様子が可愛らしく、ロシア人学生もお兄さん・お姉さん顔になり、嬉しそうでした。その後小さいグループに分かれて教室に移動し、高校生との交流会が行われました。ロシア人学生一人を高校生数人が囲み、「好きな食べ物は?」「スポーツは何をしますか?」「恋人はいますか?」など次々と質問をしていたので、ロシア人学生が知っている言葉で何とか表現しようと頑張っている様子が微笑ましい光景でした。
昼食に秋田名物きりたんぽ鍋をいただいた後、「みちのくの小京都」と呼ばれ、歴史ある武家屋敷が立ち並ぶ角館市内を国際教養大学の学生と散策しました。あいにく冷たい雨が降り、視界があまり良くなかったのですが、紅葉まっさかりの角館はそれでも十分に美しく感じられました。同行されていた国際教養大学の特別研究員の方のご実家が曹洞宗の寺院であるため、急遽座禅体験をさせていただけることになり、参加した学生たちは非常に喜んでいました。この他、武家屋敷や伝統工芸である樺細工伝承館を訪問し、角館の落ち着いた雰囲気を満喫しました。


散策の後、角館高校弓道部の練習を武道場で見学し、実際に弓道を体験しました。最後まで的を狙って弓を射る練習をするロシア人学生もいれば、武道場の中が寒いため暖房のある温かい部屋に籠る学生もいました。全員、弓道の楽しさと厳しさを味わったようでした。



今回のロシア人参加学生が、プログラムの感想を日本語で書いてくれたものを少しご紹介します。(原文ママ)
  • 自分の目で日本を見て、日本と日本語のこと恋に落ちました。残念ながら、5年生になった時だけそうゆう機会を捕えました。たぶんたとえば2年生の時そうゆうチャンスがあったらもっと頑張って日本語を勉強しました。東京以外の町に行くのが良いです。外の日本語を勉強している学生と友達になりました。嬉しいです。(リャザン大学)

  • 素敵なプログラムだと思います。参加する機会があって本当によかったです。沢山の日本の学生と仲良くして、今、メールの交換をする予定があります。短い間でしたが、毎日すごく忙しくて、楽しかったです。このプログラムのおかげで、秋田県へ行きました。もしプログラムがなかったら、そこへ行けるかどうか、実はよく分かりません。東京でも秋田市でもたくさんの面白い所へ行って、凄く勉強になりました。「Отлично(大変良い)」だと思います。(ロシアキリスト教人文アカデミー)

  • このプログラムにいってびっくりしました。せんせいはとてもやさしくて、あたまがいいひとたちです。わからないことばとところがおしえました。日本にJapan Russia Youth Exchange Centerはいいプログラムがあります。たくさんところをみて、たくさんひととあいて、日本語でじょうずになった。ありがとうございます。(ハバロフスク経済法律アカデミー)

  • 一番心にのこったのものは、日本人の心の優しさです。心から感謝をいたします。(イルクーツク国立言語大学)


  • その後、ロシアに派遣中の日本語教師からは「学生は、日本でたくさん刺激を受けたおかげでとても熱心に学んでいます。(中略)今後、他の学生にもいい影響を与えてくれればいいなあと思っています。」と報告を受けています。50人のロシア人学生がそれぞれの場所で活躍していくことが期待されます。

     
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