-訪日プログラム-
-Programs of Visiting Japan-

日本伝統文化体験グループ招聘

毎日書道会の皆さんと

文化・芸術を重んじる国ロシアでは、日本文化への関心が高まっています。
今回のプログラムは、日頃日本の武道、文学・文化などを学んでいる人たちに、日本で文化体験をしてもらい、ロシアでの日本文化の発信力となってもらうことを目的として実施されました。
大学生から合気道師範までと、幅広い層の参加者16名を招聘しました。
過密なスケジュールでしたが、数々のプログラムに積極的に取り組み、感動が終わらない一週間となりました。

主な日程

7月26日 さいたま市大宮盆栽美術館見学
     日本古武道演武視察・体験
7月27日 江戸東京博物館。日本伝統文化概論」講義
7月28日 京都へ移動。
     三十三間堂・伏見稲荷・月桂冠大倉記念館見学
7月29日 禅体験。茶道体験。金閣寺・龍安寺・天龍寺見学
7月30日 清水寺見学。華道体験。東京へ移動。
7月31日 国立博物館見学。毎日書道展見学・書道体験
8月 1日  都内視察
8月 2日  帰国の途へ

「日本文化概論」講師の青木先生と

活動レポート

7月26日(月)

午前中に外務省に表敬訪問をした後、さいたま市大宮盆栽美術館を見学しました。
午後には日本武道館で今回のグループのために特別に演武会が開かれ、神道夢想流杖術、大東流合気柔術、円心流居合据物斬剣法の代表の皆さんの演武を鑑賞した後、参加者も杖術を体験しました。

神道夢想流杖術を体験!

円心流居合据物斬剣法の三宝斬


7月27日(火)
今日は朝から江戸東京博物館を見学しました。
午後には「日本伝統文化概論」の講義を受けました。青木保先生のお話で、これまで不思議に思っていたことも、目からうろこが落ちるように分かり、これからの視察の基礎作りができました。

青木先生の講義の様子

7月28日(水)

いよいよ京都視察と体験が始まりました。
この日は、三十三間堂、伏見稲荷、月桂冠大倉記念館を見学しました。ロシアでは一般に日本酒は「日本のウォッカ(蒸留酒)」と呼ばれていますが、実はワインと同じ醸造酒だということがわかりました。

7月29日(木)

早朝から禅体験に臨みました。呼吸法、手足の組み方、目線など、直堂の説明を受けた後、20分間座禅を組みました。短い間でしたが、警策を受ける音が堂内に幾度となく響いていました。 次に裏千家茶道資料館を訪れ、お点前の手ほどきを受けました。

建仁寺両足院にて

裏千家でのお茶の手ほどき


今朝から霧雨が降りやまず、京都の暑さを和らげてくれていました。午後からは金閣寺、龍安寺、天龍寺を拝観しました。金閣寺や龍安寺の石庭は日本愛好家の間では、文献で知られています。 天龍寺では、小川法務部長に解説いただき、庭園や雲龍図をゆっくり鑑賞することができました。

天龍寺大方丈から曹源池庭園を臨む

7月30日(金)

京都最終日、清水寺を拝観した後、池坊会館で生け花を体験しました。花材で自分の名前を作ったり、哲学的な表現を試みる人もいました

7月31日(土)

席書会で大筆を触ってみました。

東京に戻った翌日は、はじめに国立博物館を見学しました。
午後からは、新美術館で開催中の毎日書道展、席書会を見学したあと、書道体験に挑みました。
ロシアにいながら通信講座で習字を学ぶ人、生まれて初めて筆を持つ人もいましたが、それぞれが選んだ字を一所懸命に書写しました。なかなか手こずりましたが、書いていくうちに書の面白さに引き込まれていきました。

書きたい字を選んで…

日頃の練習の成果を発揮!

初めてとは思えない出来ばえ!

こうして公式プログラムが終了。翌日は都内を視察して、帰国の途につきました。
参加者全員が終始礼儀正しい態度を変えることなく、数々の文化体験講習に真剣に取り組んでいました。
体験を通して、たくさんの人々との交流があり、彼らが得たものも大きければ、日本側の皆さんへ与えた印象もたいへん良かったようです。日本文化を愛する気持ちが、その国の人々への尊敬の念も養ってくれることを気付かせてくれたグループでした。

オススメ記事

All right reserved, Copyright(C)
 Japan Russia youth Exchange Center 2000-.