-ロシアの教室から-

ヨーロッパとアジアをつなぐ町(オレンブルグ国立大学 久坂希美教師)
2019年6月6日


私が赴任しているオレンブルグという町は、日本ではあまり知られていないと思います。

カザフスタンとの国境沿いにあり、町の中を流れるウラル川でヨーロッパとアジアに分かれています。なので、ヨーロッパとアジアをつなぐ町と呼ばれ、ユーラシアのイベントや交流が行われています。
オレンブルグは冬は寒いですが、夏は暑く40度近くまで上がります。いつも晴れていて、天気が悪い日のほうが少ないです。また人も優しくて、とてもいい町です。

ウラル川とヨーロッパ・アジアをつなぐ白い橋

オレンブルグで有名なものは、羊毛で編むプラトーク(スカーフ)で、お土産としてもとても人気です。

観光地はさほど多くなく、ウラル川と白い橋、そこから続くメインストリートと、オレンブルグに住む民族の博物館が集まった民族村があります。ロシア人、タタール人をはじめ多くの民族がここオレンブルグに住んでいます。

メインストリート

日本人はというと、残念ながらいません。ですが、多くの人が日本に興味を持っています。オレンブルグ国立大学にある日本情報センターでは、公開講座を開き、大学生だけではなく中学生から社会人までともに日本語を勉強しています。

1年生から3年生まであり、毎年1年生は約40人もの学生が集まります。日本語を使う機会は少ないですが、日本人と話したい、日本に行きたい、日本の文化を知りたいと楽しく学んでいます。授業では文法だけではなく、会話や文化体験、日本の遊びを通して日本について勉強しています。

町の図書館で行われたイベントにて

また情報センターでは多くのイベントを開き、小学生の折り紙教室や書道教室など文化教室が頻繁に行われており、多くの人が参加してくれます。

日本の協定校や姉妹都市との交流も盛んになり、日本人が訪れることも多くなってきました。学生同士の年賀状の交換なども始まり、これからは語学留学も視野に入れるとのことで更に交流が盛んになることと思います。

オレンブルグの所在地

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