-ロシアの教室から-

ハバロフスクの日本語教育(太平洋国立大学 田中亜紀子教師)

ハバロフスクについて


凍結したアムール川


私が3年間赴任した極東の町・ハバロフスクについてご紹介します。

ハバロフスクへは成田空港から直行便が就航されており、3時間ほどで行くことができる町です。2018年秋からはインターネットで簡単に申請のできる電子ビザでの訪問が可能になりました。

日本からほど近く、ヨーロッパを感じられる町ですので、ぜひ注目していただきたい町の一つです。

ハバロフスクの一番の見どころは、5000ルーブル札のデザインに採用されたアムール川です。町の人たちは季節を問わず、休みの日にアムール川沿いを散歩して過ごしています。

緑が生い茂り、花を咲かせる春や、木々が黄金色に輝く秋にアムール川沿いを散歩するのは大変心地良いですが、アムール川を訪れるのに一番おすすめの季節は真冬です。

ハバロフスクの冬は気温がマイナス30℃にまで下がるので、アムール川は凍結します。凍結し、まるで雪原のようになったアムール川の上を散歩するのがとても楽しいんです!

氷に小さな穴を開けて釣りを楽しむ人もいます。また、アムール川の上から見えるハバロフスクの町の景色もきれいで、ぜひ見ていただきたいところの一つです。

ハバロフスクの日本語教育事情・太平洋国立大学について


ハバロフスクには老若男女問わず、日本に興味を持っている人がたくさんいます。そのため、市内には日本語を教える語学学校がたくさんあります。

中でも日本センターでは、18才~還暦を超えた方までさまざまな年代の学習者が日本語の勉強に励んでいます。

日本語学習を始めたきっかけはさまざまで、若い人はアニメやマンガ、年配の方は日本文化や旅行に興味を持ったことから日本語の勉強を始めたという人が多いようです。

そんな日本のファンが多いハバロフスクですが、通訳・翻訳家の養成を目的に日本語を専門として教えている大学は太平洋国立大学しかありません。

太平洋国立大学東洋言語歴史学部東洋言語学科では、1年生~4年生まで合わせて約40人の学生が日本語を学んでいます。

日本人教師は日露青年交流センターの派遣教師だけですので、授業では会話の練習や、学生たちにいろいろな日本人と話す機会を作ることが求められます。

そのため、日露青年交流センターの青年交流事業でハバロフスクにいらっしゃった日本人学生の皆さんに大学へお越しいただいたり、日本の提携大学でロシア語を勉強している学生の皆さんとスカイプを使って交流する場を作ったりしました。

太平洋国立大学での日本人学生との交流(「ハバロフスクを知ろう!自然・文化・交流」派遣プログラムにて)


また、太平洋国立大学には「ミニッポン」という日本語クラブがあります。

「ミニッポン」は「ミニ」と「ニッポン」を合わせた造語で、学生が考えました。「ハバロフスクは日本に距離的にも近くて、心理的にも身近に感じられるから、ロシアにおける日本のような場所にしたい」という思いが込められています。

このクラブは週に一度開催され、学生たちが日本文化を学んだりするだけでなく、アニメや昔話を使った授業をするなど、通常授業ではなかなかできないことを教師が試みたりする場となっています。

また、和雑貨づくり講座や忘年会などのイベントを年に何度も行います。

イベントでは学生たちが日本語劇や歌を披露したり、日本語を使ったゲームをしたりして、日本語を気負わず使える場になるよう工夫しています。

日本語クラブには、日本に興味を持つ市内の中高生も参加してくれました。

日本語がわからない中高生が参加した時には、彼らのために学生が教師の話す日本語をロシア語に訳して、通訳の練習をすることもできました。

日本語だけでなく、日本語クラブ「ミニッポン」で学んだ文化を、学生たちがハバロフスクの多くの人たちに広めていってくれることを期待しています。

日本語クラブで浦島太郎の続きを考える学生たち
ひなまつりイベントでの巻き寿司づくり体験


ハバロフスクの所在地

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