ロシアというと、寒いイメージが強いのではないでしょうか。
しかし、ロシアは広い国でもあります。中には冬でもあまり雪が降らない地域もあり、わたしが赴任したクラスノダールはそんなところでした。
町の目抜き通りであるクラスナヤ通りには、季節を問わず人があふれています。
今回は、緑とカフェとモニュメントの多いかわいい通りを歩きながら、学生たちに教わった歴史や見所をご紹介します。
大通りの始まりは、この像です。
クラスノダールの町は、ロシア皇帝エカテリーナ2世がコサック軍にこの地を与えたことから始まりました。
足元の紙は、当時の書状を模しているそうです。
通りを少し進むと、観光客に大人気の像があります。
詩人マヤコフスキーがこの町を訪れたとき、犬の多さに驚いて「犬の都」と呼んだことにちなんでいるそうです。
いまでは街なかで野良犬を見ることはないですが、大学の敷地には人懐っこい犬たちが住みついています。
クラスノダール地方政府庁舎の前にあるのは、馬に乗るコサック像です。
町のお祭りでは、コサックのパレードが実際に見られます。
赤い伝統衣装でさっそうと馬に乗る様子はかっこよくて見ごたえありです。
その先にもうひとつ、コサックにちなんだユニークな像があります。
ロシアの画家レーピンの描いた絵が、そのまま像になっているのです。
おもしろいのは、立体的に作られた椅子に座って自分も絵の中に入れることです。
コサックの歴史と気質を描いた傑作が遊べる像になっていて、わたしのお気に入りです。
そろそろ通りの真ん中、町のメイン広場があります。いろいろな祭典がここで行われます。
夏には子どもたちが噴水で遊んでいます。ちなみにこのときの気温は、6月末の夕方18時半で32℃。
夏の暑さは日本と変わりません。
思わず一緒に本を覗きたくなるこちらの像は、ソ連の人気映画「オペレーションYとシュリクの冒険」をもとにしているそうです。
通りの中でも、これ以降は緑と花が多くて公園のようにくつろげます。
こちらのエカテリーナは、皇帝ではなくて町の守護聖人である聖エカテリーナです。
その後ろには、皇帝一家が町を訪れたときに建てられた凱旋門が。
クラスノダールは「小さなパリ」と呼ばれているそうですが、これも理由のひとつかもしれません。
通りの最後は、50年以上の歴史を持つ映画館オーロラです。
現在は、残念ながら老朽化で閉鎖しているのですが、その前の噴水には今でも多くの人が集います。
夜は特にライトアップされてきれいです。
夜といえば、クラスナヤ通りは年中イルミネーションで飾られます。
この丸いデザインが素敵で、昼より夜のほうがにぎわっているほど。週末は歩行者天国になります。
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