-ロシアの教室から-

「リャザン国立大学の学生達の声」(リャザン国立大学 近藤聡美教師)
2020年9月18日




リャザン市は、モスクワから約200キロ離れたところに位置しています。条件反射の実験で有名なイヴァン・パブロフや、詩人のセルゲイ・エセーニンの出身地として知られています。静かで治安が良く、とても住みやすい町です。

リャザン市には日本人が数名しか住んでいないので、学外で日本人に会ったり、生の日本語を聞いたりする機会は、ほとんどありません。しかしこの町には、日本文化を愛し、日本語を一生懸命学ぶ人達が多くいます。今回は、リャザン国立大学の学生達の声をお届けします。


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1.リャザン国立大学の学生達

リャザン国立大学では、約50名の学生達が日本語学習に励んでいます。
文法、会話、読解、漢字の他、歴史や文学、ニュースなど、日本に関わる様々なことを勉強しています。
学生達はどのような考えを持って、日本語学習に取り組んでいるのでしょうか。
日本語を主専攻で学ぶ4年生の学生達に質問をしました。

Q.日本や日本人について、どんなイメージを持っていますか?

日本人はとても面白いと思います。日本人は他の民族と比べると違う性格を持っています。
ロシア人は日本人から学ぶことがたくさんあります。私は日本人と同じくらい勤勉になりたいです。
(マーシャ)

日本人はとてもすごい人です。みんな、何かあったらいつも助けに来ます。
日本人の友達がいますが、みんなとても親切で、熱心で、フレンドリーですから、大好きです!日本も大好きです!
(レーラ)

日本は『清潔な国』とよく言われます。日本にいた時は、それが当たり前で、そこまで実感が湧きませんでした。
日本人からすると、当たり前ですよね?海外の人からすると、それは素晴らしい光景に見えるんです。
(ルサリーナ)


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Q.どうして日本語の勉強を始めましたか?

アニメやゲームが好きだったので日本語を勉強し始めました。
字幕を読むだけでなく、キャラクターの言っていることを理解したいと思いました。
(リーザ)

中学生のとき、私の学校に、リャザン大学から中国語と日本語を教えるために学生が来ました。
私は子供のころからアニメが好きだったので、日本語を習い始めました。
日本語と日本文化に深い興味を持っていたので、この大学に入学しました。
(クリスティーナ)

漫画とアニメがあまり好きじゃありません。
日本の政治や経済、文化に興味を持っています。
それに、日本語の言葉と発音はとても綺麗だと思います。
(ルサリーナ)

私が日本語を勉強し始めたのは、日本の文化が本当に好きだからです。
漫画やアニメ、日本のコンピューターゲームが本当に好きで、日本の音楽が本当に好きで、日本の歴史を学ぶことに興味があります。
人々の文化は言語に強く反映されていると思うので、日本の文化をよりよく理解し、感じるために日本語を勉強したいと思いました。
(トーニャ)


Q.日本語の勉強は、どうですか?

最初は日本語を学ぶのが難しかったです。 でも今、私はそれを話すことができます。
今、唯一の困難は漢字です。 漢字は覚えるのは難しすぎます。
(リーザ)

日本語は難しいように見えますが、とても面白いです。日本語をもっと知りたいと思っています。
時々、文法や単語が理解できないことがありますが、それは、ヨーロッパとは違う日本の文化があるからです。
しかし、それだけに日本語の面白さが際立っています。
(トーニャ)

言語を勉強することはいつも難しいです。私にとって日本語も難しいです。ヨーロッパの言語とは大きく異なるからです。
それでも日本語を勉強するのは楽しいです。たとえば、語がどのような漢字で構成されているのを調べるのは面白いです。
(マーシャ)


【今年の漢字2019】一番多かったのは、変化の「変」でした。(写真をクリックすると拡大表示されます。)



2.青年交流

学生達の中には、留学プログラムや短期の訪日プログラム、学生交流プログラムを利用して、日本を訪れたり、日本人と交流したりする学生もいます。プログラムに参加した学生達に感想を聞きました。


Q.日本の留学生活はどうでしたか?

 

わたしは約半年間、千葉大学で勉強しました。 留学生活は、今までの人生で最も楽しい時でした。
また、人間としての成長も早かった時です。
留学を通して、日本語能力を伸ばすだけでなく、世界中の様々な国の友達を作ることができました。
また、留学のおかげで日本の生活はどんな生活なのか理解できました。
留学は旅行と違って、ある国の生活や習慣を学ぶのにいい機会だと思います。
母国では経験できないことがたくさんできて、人生の最後まで残る思い出が作れました。
留学の前やその途中、その後に私を応援してくださった方に感謝の気持ちでいっぱいです。

(アーシャ)

Q.日本への短期訪日プログラムはどうでしたか?

 

去年私は日露青年交流プログラムに参加しました。その旅行は興味深く、楽しかったです。
和歌山大学で日本人学生とのディスカッションや茶道体験、日本人学生による日本文化についてのプレゼンが行われ、日本文化の知識を深めました。
懇親会では、日本人学生が能と剣道、アカペラの歌を披露し、ロシア人学生がダンスの披露と、詩の朗読発表をしました。
また、高野山に登り、日本人学生のガイドで高野山の文化や歴史を学び、自然を満喫しました。
また、日本人学生と一緒につまみ細工製作や盆踊りをしました。
両言語で話し、他国の文化をよく理解できました。
1週間で約80名の日本人学生と充実した交流ができました。
このプログラムに参加できて本当にうれしかったです。

(ナスチャ)


3.最後に

日本語主専攻の4年生の学生達に、今後の日本語学習の目標を聞いてみました。

将来の仕事は日本語や日本と関係があったら良いと思います。機会があれば、日本で働きたいです。
(ルサリーナ)

私の目標は能力試験のN2に合格することです。今、私の日本語のレベルは低いですが、今年は知識を増やしたいと思っています。
(マーシャ)

大学卒業後、私はおそらく文学翻訳をするでしょう。 そしてそれに応じて、言語のレベルをもっと上げたいです。
(リーザ)

まだ分かりませんが、将来の仕事で日本語を使いたいと思います!
(レーラ)

最初は、日本に住んだり、働いたりしたかったです。
でも今は、卒業してどうするか分かりません。
日本語学習は、日本語でアニメを見るとか、マンガを読むのに役に立つと思います。
(クリスティーナ)

将来的には、マンガの翻訳をプロとして続けていきたいと思っています。
また、日本のゲームのローカライズをしたいと思っています。
日本のゲームは、私が大好きな日本の文化と関係があるので、世界に広めたいです。
(トーニャ)

日本から遥か遠く離れたこのリャザンの町で、日本語と日本文化を愛し、一生懸命勉学に励む学生達の熱い想いが、読者の皆様にも伝わりましたでしょうか。
私はこれからも、リャザン大学の学生達の日本語学習を全力でサポートし、一人一人の成長を見守っていきたいと思っています。

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