日露修好150周年記念回航事業 【参加者の声】

アルセニエフ市民族音楽アンサンブル「ズドラーヴィッツァ」
タチヤナ・ツァリュク

今夏、私たちアルセニエフ市民族音楽アンサンブル「ズドラーヴィッツァ」は幸運にもこの日露通好条約締結150周年記念回航事業参加者になることができました。ツァーは素晴らしい客船「ルーシ」号で6月26日から7月8日まで続きました。参加者には日本人とロシア人の学生、両国の伝統文化芸術を紹介する青年、教育科学省代表者、日本の外務省代表者、両国間の歴史ゆかりの地代表(函館市・下田市等)、日露青年交流センター職員、その他青年政策問題関係者、ジャーナリストがいました。





私たちの出番の時は、暖かな反応とロシア文化への関心を感じました。日本人参加者は積極的に私たちの公演に参加してくれました。ロシアの民族衣装や楽器にも興味を持ったようです。がらがら、スプーン、タンバリン、クラッカー、ボックス、洗濯板等の音響楽器の演奏も大うけでした。日本人も喜んで一緒に口ずさみ、民族舞踊に加わりました。特に好評だったのは「カリンカ」、「カドリール」、「ジェンカ」でした。日本の聴衆には吹奏楽器のジャレイカの響きがお気に入りだったようですし、華奢な女の子が15kgのコントラバスのバラライカを操っているのに感嘆することしきりでした。日本人がロシアの文化をよく知っていること、ロシア民謡を少なからず知っていることに驚かされました。でも、私たちも、一生懸命日本語で謡をし、能のメンバーから一番よくできましたとお褒めの言葉をいただき、顔に泥を塗ることはありませんでした。

文化プログラムの他、船内セミナー「函館に関わる日露交流史」にも参加しました。

函館市訪問はとても印象に残りました。港ではロシア極東国立総合大学函館校の日本人学生が私たちを暖かく迎えてくれました。市内を案内してくれたり、市民との交流を手助けしてくれたり、とても感謝しています。函館の風景はウラジオストクと似ていますが、清潔さと、特に空気とホスピタリティーには驚きました。函館の市長と市民のための夜の船上レセプションは暖かく友好的な雰囲気の中で行われました。ロシアの習慣に従い、市長をパンと塩の歓迎の儀式で迎えました。井上市長がロシアの伝統をご存じだったことは嬉しい驚きでした。私たちの演奏にはレセプション出席者から絶賛をいただき、とても嬉しかったです。函館とのお別れは感動的でした。船は伝統の和太鼓が鳴り響く中を出港しました。

下田での出会いもこれに劣らず感動的でした。「ズドラストヴィ、チェ」と頑張って言おうとしている5歳児の歓迎には胸打たれました。下田市は本州の中央部、絵のような伊豆半島に位置しています。下田市長や他の代表者が歓迎の辞で迎えてくれました。最初の瞬間から下田市はその異国情緒と独特な雰囲気と歓待とで驚くばかりでした。旅館に滞在して、日本的生活様式や日本料理、温泉を体験しました。日本の生活様式に浸ってみると、あらためて伝統文化が違うにもかかわらず、平和に、美しく、調和の中で暮らしたいという気持ちは同じという考えに確信を持ちました。長楽寺や歴史博物館を見学して、私たちはさらに日本の人々の精神世界に親しむことができました。

日本人参加者と別れてから、このプログラムの重要性が分りました。日本とロシアの間の交流はますます広範で、多様化してきました。お互いをもっと知るための新しい可能性も開かれています。両国間の友好と協力の発展という大きな期待のかかる重要な役割は、まさに青年に割り振られているということに賛成です。今回の船旅は私たちの記憶の中にずっと残り、両国国民の親交に大いに役立つことと思います。

民族音楽アンサンブル「ズドラーヴィッツァ」は回航事業の主催者の方々に、ご親切とその見事なプログラム運営振りに、そして日本の文化と生活様式を知る機会を与えていただいたことに感謝します。