日露修好150周年記念回航事業 【参加者の声】

東京外国語大学外国語学部ロシア・東欧課程ロシア語専攻3年
堀口大樹

ロシア語劇団コンツェルトはその名の通り、ロシア語でお芝居をするサークルで、今年35年の歴史を迎えます。そんな年にこのような回航事業に参加し、劇を通じてロシアの学生たちと触れ合えたことを、参加者一同、大変光栄に思っています。




私たちが普段行っている定期公演では、お客様はほとんどが日本人ですが、今回はみんなロシア人、そしてロシア初公演。理解してもらえるか不安もありましたが無事に、劇団史上ロシア初公演となった現代戯曲家N・コリャダーの「ウィーンの椅子」をウラジオストク極東大学で、そしてチェーホフの名作「かもめ」を客船ルーシ号で上演することができました。どちらの公演の後でも、暖かい拍手と私たちの劇団に関するさまざまな質問をいただくことができました。

まず何よりも日本人学生がロシア語でお芝居をすること自体に大変興味をもたれた気がします。ロシア人、といってもチェーホフの作品を深く理解している人はそうはいないでしょうし、それと同じようにもしロシア人学生が日本語でさまざまな時代のお芝居をうまく見せ分けていれば、私たちも驚くはずです。私は外国語専攻ということもあり、常々どうすれば外国語がうまくなるのかを考えています。ある時言葉の勉強方法について話し合っていたとき、あるロシア人学生も日本の昔話をしたことがあるようです。言葉のスタイルは現代のそれとは違うことを彼女も感じていたようですが、外国語でお芝居を見るだけではなく、実際に自分で演じることは外国語学習や異文化理解に非常に役に立つということを確認しあいました。

また私たちは言葉を通じてお互いの文化を学んでいますが、実は自分の文化についてあまり知らないことも多いと感じました。私たち日本人は普段は着物を着ることはないし、ロシア人も皆が民族舞踊を踊れるわけではありません。今回参加された他の日露の文化団体の方々との出会いは、相手の文化そして自分の文化にもう一度注意を向けさせてくれた気がします。