日露修好150周年記念回航事業 【参加者の声】

日本ロシア学生交流会
青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科
児玉明子

※右(が筆者)。

※左から2人目。



ロシアはもっと遠い国だと思っていました。それもそのはず、私には初めてのロシアへの旅であったし、150人という大勢のロシア人と一度に交流したことはなかったからです。それに船の中ではロシア人乗組員ばかりで、私たちが約10日間を過ごす船はまさに「船上のロシア」であったのです。私はロシア語を第二外国語として1年間学んだぐらいで言語的な問題は想像できていましたし、三食すべてロシア料理という船上での生活文化にも順応するのさえ、難しいように思えました。ところが、私は毎日楽しくてしょうがなく、帰って写真を現像して見るとどの写真も満面の笑みを浮かべているのには友達も家族だけでなく自分自身も驚いたものです。毎日がそんなにも楽しかった要因のひとつには「150周年」というのがありました。私たちは先人が150年前日露修好条約に尽力した軌跡をたどりながら、ロシア人学生との交流を進めたことにより、私は今自分がしている交流がとても意義あることを痛感して、躊躇せずにロシア人と接することができたのです。船上で毎日のようにロシア文化を感じられたり、反対にロシア人に日本文化を教えてあげたりして、150年の歴史に支えられたこの交流に人知れぬ希望と達成感を毎日感じることができたのです。しかし、そう感じていたのは恐らく私だけではありません。この事業に参加した多くの人々がこの交流を大切に感じていたからこそ、討論になることもありました。多くのロシア人の友達ができる一方、私たちの国は政治的にまだまだ友好的とは言えない現実が私たちのディスカッションでもたびたび議題になりました。しかし、それは互いの国を責め合ったりするものではなく、学生間でのこの友好関係が国家間の友好関係をもいつか導くことができるとの総意に行き着いたもので、これからも日ロ交流に互いに尽力することを誓って私たちは別れたのです。私たちはきっとこの交流を広められると私は信じています。

このように、私のロシア感は10日間で大きく変わり、ロシアは私にとても近くにいる存在となりました。このことは私にとって大きな喜びです。最後にこのすばらしい企画に尽力されたすべての皆様と、すばらしい10日間を私と過ごしてくれたロシア人、日本人の友達に心から感謝したいです。