日露修好150周年記念回航事業 【参加者の声】

日本ロシア学生会議
上智大学ロシア語学科3年
岡本有貴子

※左から2人目

ロシア語を勉強し始めて三年目、学生会議や旅行などで、何度かロシアを訪れたり、ロシアの人と交流する機会がありましたが、今回もまた、色々なことを考え、感じさせてくれる貴重な経験となりました。素敵な日本人と素敵なロシア人に出会えた、素晴らしいクルーズだったと思います。

個人的には、自分のロシア語力のつたなさに、もっとロシア語を勉強しなければと思う毎日でしたが、それぞれのメンバーたちが、それぞれの語学力に応じて積極的にコミュニケーションをしている姿を見ると、言葉の壁とはいったい何なんだろうと思いました。

言葉も文化も違う人々との一週間と少しの共同生活。それぞれの参加者に、すばらしい出会いがあり、一言では言い表せないような貴重な体験をしたのではないでしょうか。でも、こういった交流の後一時の感動が冷め、私がいつも思うのは、ロシア人とのこの友情は、いったいいつまで続くのだろうか、人と人とのつながりとはいったい何なのだろうか、ということでした。一緒にいたのはたった一週間程度。言葉の壁に突き当たり、果たしてどこまで深く話し合えたのだろうか、いったいお互いの何をわかったのだろうか、もう二度と会わない人々なのではないだろうか、と思ってしまうのです。でも、学生会議で二年間ウラジオストクとハバロフスクの学生と交流し、今年の春また、旅行で彼らに会いに行った私が思うことは、大切な出会いというのは、何かしらどこかしらでつながっていくものなのだということでした。一ヶ月に一度でもいい、半年に一度でもいいから、ほんの少しの努力をしてロシアにメールをする、この積み重ねが、いつかどこかで、何か形のあるものとして実現することが、ない、とは言い切れないと思います。

ロシアは近くて遠い国。日本においては決してイメージのいい国とは言えないかもしれません。でも、例えば今回クルーズに参加したメンバーの中には、ロシア語ともロシアとも無関係の、日本の古典芸能や文化に携わっている人もいましたが、このクルーズで、彼らのロシアに対するイメージも変わったのではないでしょうか。一つの国や文化に興味を持つきっかけというのは、案外些細なことなのかもしれません。そうやって、ロシアと無関係だった人が、一人でも多くこの国に興味をもつことが、長い目で見たときに日本とロシアに、なんらかの影響を与える小さな種となるのではないかと思います。

最後に、このクルーズに関わった全ての人に、感謝したいと思います。