日露修好150周年記念回航事業 【会議参加者のスピーチ】

東京外国語大学外国語学部ロシア・東欧課程ロシア語専攻3年
福田 祥

皆さんこんにちは。私は、東京外国語大学ロシア語専攻3年の福田祥と申します。日露修好150周年という記念の年に、このような事業に参加することができ、また、こうしてウラジオストクでスピーチをすることができて大変光栄に思います。

私は今回の事業に参加するにあたり、今後日露両国がより友好的に付き合っていくには何が必要なのか自分なりに考えてみました。いくつかの考えが浮かびましたが、その中で私が特に強く感じたことは、日露両国において、お互いの国についての情報をもっと増やすことが必要だということです。お互いを深く理解するには、まずお互いのことについて良いことも悪いことも知らなければなりません。

現在、日本ではロシアに関する情報が絶対的に不足していると思います。特に私たちくらいの年齢の若者達は、大学などでロシアについて勉強している人達を除いて、まったくと言っていいほどロシアについて知りません。また、ロシアのことについて報じるメディアは少なく、たとえ報じたとしてもほとんど政治的な話題ばかりです。

このような状況が蔓延しているということは、日本人とロシア人の間に立ちはだかる障壁であると思いますし、そのためにお互いが正しい理解に達することができなくなってしまうのであればそれは大変な損をすることになると思うのです。

私の友達の多くは、私がロシア語を学んでいることを知るととても驚きます。しかしそのあと、大体がロシアについて色々と質問をしてきます。もちろん私は知っている範囲でしか答えられないのですが、それでも興味津々な様子で話しを聞いてくれます。つまり、ロシアに関して興味を抱いてくれる人は確かにいるのです。きっかけさえあれば、ロシアと日本が学生・市民のレベルでより近づくことも可能だと思うのです。

そのきっかけの一つとして、私達の担っている役割は重要です。この事業を通して出来た友達や、手にした発見や感動のことは、必ずや周囲の人々にも伝えたいですし、そうしなくてはならないと感じています。この事業は、ロシア人学生と寝食を共にすることによって彼らの生活や考えに触れることができるのみならず、自分を含め日本人や日本を改めて見直すことのできる貴重な機会です。今回の事業が、今後の日露関係発展の一助となるように強く願っています。そして、積極的に事業を盛り上げるという決意新たに、精一杯この期間を過ごしたいと思います。