日露青年招聘・派遣事業

ハバロフスク第20回青少年国際芸術フェスティバル
(2010年3月15日~3月22日)



2009年に引き続き、2010年も4名の音楽の道を志す青年達が青少年国際芸術フェスティバルに参加しました。参加者は以下の通りです。

●神戸女学院大学 音楽学部 秋田紗奈江さん(バイオリン)

●大阪音楽大学 音楽学部 今村理沙さん(ピアノ)

●大阪音楽大学 音楽学部 小西由貴江さん(ユーフォニアム)

●兵庫県立西宮高校 音楽科 野澤匠さん(バイオリン)

音楽の話になると、目を輝かせる4人です。海外ははじめてという参加者も多く、不安な気持ちを抱えながらの出発でしたが、とても充実した7日間を過ごして帰国しました。

左から、秋田紗奈江さん、通訳のヴィクトルさん、
今村理沙さん、野澤匠さん、小西由貴江さん

以下、参加者を代表して、秋田紗奈江さんからのレポートをお届けします。

滞在日程


3月15日
日本発、ハバロフスク着
3月16日
子供情操教育センター訪問
フェスティバル開会式
3月17日
郷土誌博物館訪問
3月18日
極東美術館訪問
声楽・器楽コンサート
3月19日
ハバロフスク市内視察
マスタークラス聴講
3月20日
動物園訪問
外国人演奏家によるコンサート
3月21日
ガラコンサート
フェスティバル閉会式
3月22日
市内の大学にて交流
ハバロフスク発、日本着

3月15日

伊丹空港

新潟空港からウラジオストク航空にてハバロフスクに発ちました。
気温がマイナス10度以下という事で覚悟をしていましたが、思ったより寒くなかったので驚きました。湿度が日本と比べてとても低く、雪が固まらなくて砂糖のようでした。



3月16日

開会式のリハーサル

午前中、子供情操教育センターを訪問しました。まず所長にご挨拶申し上げ、コンサートで演奏する曲を決めていただいた後、センター内を案内していただきました。
午後はセンター内のホールでフェスティバルの開会式が行われ、総領事と共にテレビのインタビューに応えたりしました。



3月17日

10時にタクシーに乗って郷土誌博物館に向かいました。博物館の裏からはアムール川を一面に臨むことができました。川と呼んで良いのか戸惑うほど広大でした。博物館の1階はハバロフスク周辺に生息する動物に関する展示、2階は民族史に関する展示でした。通訳の方が日本語で詳細な解説をして下さり大変勉強になりました。その後徒歩で教会に向かい内部を見学しました。その後は21時半まで情操センターで練習しました。

郷土誌博物館と教会


3月18日

バスに乗って極東美術館に向かいました。イコンやロシアの画家の絵はもちろん外国の画家の絵や彫刻などいろいろな美術品が展示してありました。
午後からは情操センターにてコンサートに出演しました。参加者全員が出演するため短い曲を1曲だけ演奏しました。待ち時間の間に、20日に演奏する曲に題材となっているロシアの民謡について通訳の方に尋ねると、歌詞を教えて下さり、さらにその場に居合わせたロシアの声楽家の方に歌っていただくという貴重な経験をしました。


3月19日

マスタークラス

この日はメインストリート沿いにあるデパートに連れて行っていただきました。服やおもちゃなどとても興味深く、おもしろかったです。その後は情操センターでマスタークラスを聴講しました。ロシア、中国、日本のピアニストの演奏を聴きました。
午後は翌日のコンサートの会場にて音響の確認などの作業をしました。




3月20日

町の中心部から遠く離れた動物園に行きました。日本と比べて寝ている動物が少なくて面白かったです。午後に外国人演奏家によるコンサートにて3曲を演奏しました。音響やピアノの位置など日本と違う事があり、どのように聞こえるのか不安でしたが、なんとか滞りなく終えることができました。


3月21日

ガラコンサートに続けて閉会式があり、花束とディプロマを受け取りました。その後総領事公邸でのレセプションに参加して、今回の音楽祭に参加されたロシア人や韓国人の方と交流しました。年長の方に私の演奏に対する批評を頂いて、勉強になりました。




3月22日

ハバロフスク市内の大学で日本語を勉強されている方達の授業に伺って日本語で交流しました。私が会話をしたのは日本人向けのガイドとしてアルバイトをしているという方や将来通訳になりたいという方で、ノートを見せていただくと漢字がずらりと並んでいて、熱心に勉強されているのだなと頭の下がる思いでした。 昼食を頂き、いよいよ日本に帰る段になり、空港で警備の方と領事館の方が出国審査受けて見えなくなるまで見守って下さいました。この1週間大変お世話になった事を思うと、感慨無量でした。


今回、演奏者として外国で演奏するという機会を得た事で大変に勉強になったことはもちろんですが、その他に、未知の土地で、今まで何の接点も無かった人達と1週間を過ごした事は、自分のアイデンティティを認識する事にもなりました。未熟な面ばかり目に付いて反省しきりでしたが、今後の私にとって確実に良い進歩であったと思います。最後ではありますが、この貴重な機会を与えてくださった方々に感謝致します。


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