日露青年招聘・派遣事業

日本青年会議所 小田会頭
ロシア友好の会 松本会長
  インタビュー


―― なぜ、JC(日本青年会議所)が日露の友好活動を?

【松本会長】 JCは、各地域のことばかりではなく、JC全体では日本についても考えています。憲法や地球温暖化などなど。日本について真剣に考えていると、実に様々なテーマが浮かびあがってきます。その中のひとつに、「領土問題」もありました。

【小田会頭】 島国である日本にとって、領土問題はとても重要ですから。JCとしても、積極的に活動していくべきだ、というムードが高まっていったんですね。

【松本会長】 たしか、1971年に長崎で行われた全国大会だったと思います。JCとして正式に、北方領土の返還運動に参加することが決まりました。

【小田会頭】 我々が目指す街づくり、国づくりのためには、隣の国であるロシアときちんとパイプを作り、未来への礎を築くべきだ、ということになったのですね。

【松本会長】 そのためには、「すそ野を広げる眼」と「長期スパンで考える眼」。2つの活動が必要です。 前者は、とにかく全国民に領土意識を持ってもらうこと。JCだけが声高に返還を求めても、そう簡単に世界は動きません。日本人全員が思っている、言っている、という状況にならない限り、ロシアも世界も認めてはくれないでしょう。

【小田会頭】 後者は、急いては事をし損じる、ということですね。領土問題は複雑です。領土だけの問題ではないですから。歴史やそれぞれの文化、国民性などが絡み合っています。お互いが納得できる答えをだすためには、話し合うしかありません。

【松本会長】 その通りだと思います。まずは、お互いがお互いを理解しなければ、何も始まりません。次世代を担う若者が、ゆっくり、じっくり話し合っていく必要があります。そのための活動が、青年交流なのです。

【小田会頭】 まさにそうですね。両国の若者がお互いの国の実体験を通じて、イメージのギャップを埋めていく。その上で、話し合いの土壌を作っていく必要があります。

【松本会長】 これまでは民間レベルで続けていたこの活動も、今年からついに外務省の「日露青年交流事業」と協業することになりました。心強いバックアップです。今までは、予算のかねあいから、小規模の交流でしたから。

【小田会頭】 おかげさまで今年は、全国10地区から選抜で総勢15名を送りだすことができました。この“全国”というのが重要ですよね。北海道から沖縄まで、すべての人たちに関係があることなんだ、という意識を醸成するためにも。

【松本会長】 それに、全国から選抜した若者たちには、条件を与えてありますから。ロシアから戻ってきたら、自分たちの地域のJCで、体験したこと感じたことをフィードバックすること、と。 これで、先に述べた「すそ野を広げる眼」と「長期スパンで考える眼」を両立することができるようになりました。

【小田会頭】 この活動は、まだ今年始まったばかりです。この15人が、次の15人に。そして、JC全体へ。さらには、日本全国へ広がっていけば、必ず領土問題解決への道は拓かれるはずです。地道な活動ですが、続けていくことが大切ですね。

 
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